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2011年3月27日日曜日

稼働中原発の停止をもとめるって!?

原子力発電所について建設反対は普通に理解できる。
では、稼働中の原子力発電所についてもおなじかというと、素直にウンといいにくい。

おそらく停止をいう人のほとどは、まるでパソコンの電源を切る用にオフにしたらそれで全てが解決と思い込まされているのではないかと心配になる。
福島第一原子力発電所の原発大惨事(事象というのはあまりに現実を反映せず事故というほど軽くもない)を正面から見据えていればさすがにわかるとおもうのですが、停止ってできないのです。
つまり100%不可能なことを求めているおかしな行為に実はみえています。

止められるくらいであれば福島第一原子力発電所の6基の原発はもう何の問題もないはずです。
現実に3台は点検のために停止していたのに大惨事を巻き起こしている真っ最中です。
残り稼働中の3基も緊急停止した後の大惨事なのです。

つまり、停止なんてできない。
停止を求める人の大半は、何らかの利益を代表している人に踊らされているだけかも知れません。
できないと、不可能と、目の前でみせつけられていることを要求するなんて幼稚園児以下です。

電気がいるから稼動させておいたほうがいいという、当たり前の論理を検討する以前にできないことをしろと騒ぐだけではモンスター××でしかなくなってしまいます。現実的でない。

逆に見た目だけ停止した場合のことを考えてみましょう。
とりあえず発電できなくなります。
そして福島第一原子力発電所をみるとわかるように、電力がなくなると経過はどうであれ水素爆発を起こし炉心は溶融し大量の放射性物質を空中や海に撒き散らし始め手が打てなくなります。
即時停止を求めるとはそういう大惨事だけを望んでいるということです。

では、電気を何処かから持ってくれば良いのでしょうか。
発電機を止め電力不足の中、街一つ分くらいの電力を常時24時間365日一瞬の休みもなく数百年は提供し続けなければなりませんから、安全を守るためには複数ので電源を確保し複数の電線を張り巡らさなければなりません。

政治家の中にさえ、こんな分かりきったことさえ理解していないのか、すぐに止まると主張するんおは驚くべきことに見えます。いろいろな意見はありますが政治家になるにはかなりの頭脳と記憶力と忍耐力に説得力、そして資金力があり人望もそれなりになくてはいけません。
そういう人がそんなにアタマが悪いはずがありません。

仮に今まで原発について表面的な知識しかなかったとしても、福島第一原子力発電所の大惨事をきちんとテレビの報道だけでも見ていれば停止すると表現することがどれほど自殺行為なのかわかるはずです。

いうならば、急な下り坂で荷物を積み過ぎたトラックに危険だからエンジンをすぐ止めろといっているようなものです。そんなことをすれば排気ブレーキが効かなくなりあっという間に大暴走し大事故を引き起こすでしょう。
やるべきことは、速度を落とさせつつも周囲の交通の妨げにならないようにさせ、安全に退避でき、かつ、積荷を移設できるよう他のトラックを止められるだけのスペースを先に確保し、そこまで誘導して安全に停車させる。それまでは周囲をパトカーなどで囲み他の車を近づけないなどの安全策も必要でしょう。
そういう順序立てた正しい手順を踏まえてこのようにしなさいと主張するならばわかるのですが、ただ単にトラック運転手にエンジン切りなさいとヒステリックに叫んで本当にエンジン切ってしまったり急な坂道の途中に止めて放置されたりすれば、その道路は通行止めのままとなり復旧の目処も立たなくなってしまいます。

何かを主張するときはなにが可能でなにはどのように無理なのかを調べ上げ、対応策を考え準備した上でいわなければ、何の解決にもなりません。

とくに原子力発電所については止められないことが白日のもとにさらされたわけで、不可能なことを無理強いして本当に止めらたら、時限爆弾を抱えてしまうことになるだけです。
しかも、原発側は口が裂けても止められなのがわからないんですかとか、止められないんですよとは言えませんよね。

運を祈りながらできる補強工事などを行わせる。
停止するにはどういう事をすれば可能性があるのかを研究させる。
不足する電力を新たに確保する。
など、事前に行うべきことが山積しています。

経済的にも技術的にも止められない相手に、ただお前の責任だから止めろというのでは子供の喧嘩にしかなりません。できないと分かっている相手に、できないことを求めるのが愚行です。

今最悪の選択肢が見かけ上の停止をさせることであると言い切っても大丈夫でしょう。
地震や津波で壊れれば、運転中でも見かけ上の停止中でも同じです。
運転を続けていれば自分で発電した電力でとりあえず安定しています。
その間に対策を冷静に話しあって考える、すくなくとも福島第一原子力発電所では、いやでもその方法を見つけなくてはならないのですから、止めると決めるのが先決などという理屈も成立しません。
相手を追い詰めてもなにも良いことはなく、むしろ危険な状態に追い込むだけです。

原発は物事がわかる頃には稼動していて選択肢がありませんでした。
止められないことは実に簡単に分かったので賛否を言う事自体の虚しさばかりがめについていました。誰の目にも明らかな大事故・大惨事が起きているのに、まだわからないというのは不思議に感じます。

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