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2011年3月13日日曜日

震災後のマンション管理について:マンション管理組合理事長として

先月マンション管理組合の理事長に就任したばかりでした。
築後年数も浅いマンションなので構造的には安心出来るのが救いですが、建設会社が不況に耐え切れず清算してしまい管理会社も別の会社に移行され1年とあまりよい環境ではありません。

理事長としてマンションについて行なったこと

■管理会社との連携
電話復旧後、携帯電話で連絡を取り合いマンションの外観チェック。
問題のないことを確認しました。
エレベーターも平常運行しています。


■張り紙による通知
不通のマンションのため全館アナウンスなどの設備はありません。
一階フロアーの掲示板と管理室窓にA4一枚の案内文を張り出しました。


  • ガスが使えない場合の対応(ブログ内に詳細あります)
  • 節電のお願い
  • 長期に渡るエレベーター利用自粛のオススメ
    11階建てとエレベーターを使わないわけには行かないのですが、震源が直下型に近い場所となった場合、余震といえどもかなりの揺れが考えられるため注意を喚起。
  • 停電への備え(もっとも重要です)
  • 共有スペースへの私物を置くことの禁止再確認
    避難通路でもあり、パニック状態では小さなものでも躓くなど大変危険です。

停電時の注意事項

  • 水が使えなくなります
    増圧直結方式という常時電動ポンプをつかい11階まで水道水を直接送り届けタンクを使っていません。停電すると即座に水が使えなくなります。建設コストが安く運用が容易なためこの方式のビルが増えています。
  • トイレが使えなくなります
    水が使えなくなるためトイレも使えなくなります。
  • お湯が出なくなります
    瞬間湯沸かし器は制御のために電気を使っています。電気がないと動きません。

停電時にはこの他、駐車場が動かなくなる、エレベーターがとまる、電話が使えなくなる、インターネットが使えなくなるなどの細かな問題もありますが、多く書きすぎると理解できなくなるため重要度の高いものを優先しています。

状況をもう少し見定めて、今後の注意事項などをアナウンスしていく計画です。

建物に損傷がなくライフラインも今のところ無事なのでこの程度ですんでいますが、このさき、計画停電やごみ収集が減る、買い物がしにくくなるなど生活への様々な影響が予想されます。

一軒家でも停電時には思わぬ影響が出ます。
マンションの場合には大きな影響があり、最低水準の設備さえも使えなくなります。


対応としては風呂のお湯を捨てずとっておき、トイレを流すのに使うなど。
しかし、最新のトイレでは受水槽がない、受水槽が隠れている、受水槽が閉鎖型で給水できないなどきれいな水があっても受水槽に入れて使うことが家庭用のトイレでもできないものが増えています。

直接便器内に水を流すしかありません。
ジェット水流を作り高圧水を特定のノズルから吹き出すことで水流を起こし洗い流すものが増えていますので、上から水をかけただけではなかなか流れてくれないことがあります。
正常時、どのように流すと効果的に流せるのか試しておくことをオススメいたします。

停電時はブレーカーを落としましょう。
停電が回復して一気に電流が流れると大電流が流れブレーカーが落ちてしまうことがあります。
ブレーカーには寿命があり最大電流を切断した場合には一回で、そうでなくとも無制限に繰り返し使えるものではありませんので注意が必要です。
特にマンションでは全戸一斉に電気が流れるとマンションの受電設備そのものの容量オーバーを起こしマンションの受電設備のブレーカーが落ちるおそれがあります。
高圧受電の場合、資格を持った技術者しか操作できないため、緊急時には復旧に大変時間を要する可能性があります。停電時の注意だけは守ってもらうよう努力してください。

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